Shopify とは – クラウド基盤で実現するマルチチャネルコマースプラットフォーム – | TECH | NRI digital
2020.3.25

Shopify とは – クラウド基盤で実現するマルチチャネルコマースプラットフォーム –

D2C 時代に注目されている Shopify

前回の「D2C 時代の EC ソリューションの特徴と進化のトレンド」では、EC ビジネスを取り巻く各種ソリューションをご紹介しました。本記事では SaaS 型 EC ソリューションの一つである Shopify にフォーカスを当ててご紹介します。Shopify はカナダ発の大手 EC プラットフォームです。2017年に日本に進出し、2020年1月には日本経済新聞で「アマゾンキラー、ショピファイ 世界で100万社超導入」として紹介されました。翌月には TV 東京のワールドビジネスサテライトでも取り上げられたこともあり注目度がますます上がってきています。

Shopify の特徴

Shopify はクラウド基盤で動くマルチチャネルコマースプラットフォーム です。EC サイトの開業から運用までをサポートしてくれます。月額 $29 から始めることができ EC サイトの運営に必要な多くの機能がすべてのプランで利用できます。また、Shopify Plus を利用することで大企業の大規模な EC サイトも構築することも可能です。海外では年商700億円の流通量がある EC サイトが Shopify で運用されています。日本でも徐々に活用事例が増え始めています。

Shopify Japan 提供資料より引用

マルチチャネル・拡張性・デザインという攻めの観点、バックオフィス効率化・堅牢なインフラという守りの観点の双方をバランス良く備えていることが特徴です。小規模なビジネスから開始して大規模なビジネスまで成長を共に出来るプラットフォームと言えます。

それでは、Shopify の特徴を一つひとつご紹介します。

  • マルチチャネル販売
  • ECに関わる全ての機能が標準装備
  • 拡張性が高いプラットフォーム
  • デザインテンプレートの充実
  • 堅牢で安心安全なインフラ基盤

Shopify Japan 提供資料より引用

マルチチャネル販売

Shopify はオンラインストアのみで完結していません。アプリ・Web・SNS 等のマルチチャネルへの販売機能が組み込まれています。

作成した Shopify サイトで販売できるのはもちろんのこと、オウンドメディアサイトに EC カートボタンを配置して商品を販売することができたり Instagram や Facebook などの SNS 上に EC 機能を持たせることができます。Amazon (※1)などの既に集客されている場所で自店の EC 機能を追加できます。また、リアルの店舗でも POS として EC 販売を行うことが出来るのも特徴的です。
※1) Amazon を利用する場合は自店の単位通貨を米ドルかカナダドルにする必要があります。

Shopify Japan 提供資料より引用

ECに関わる全ての機能が標準装備

Shopify ではお客様が利用する機能を「フロント機能」、お店で利用する機能を「管理機能」と呼んでいます。標準装備されている機能をご紹介いたします。

拡張性が高いプラットフォーム

Shopify では「アプリ」という拡張機能を持ったプラグインが Shopify app store で公開されています。アプリを適用することで自由に機能拡張が行えます。

例えば基本機能では配送時間指定はできないのですが、対象のアプリをインストールすることで利用可能となります。アプリはそれぞれ無償のもの有償のものがありShopify app store で確認することができます。

また Shopify はヘッドレスコマースとも呼ばれ「フロント機能」「管理機能」共に REST API / GraphQL が具備されていることも開発の拡張性を上げています。設計思想がマイクロサービスアーキテクチャである点がエンジニアにとっては魅力的です。

デザインテンプレートの充実

有料なもの無料なものを含め100種類以上のデザインテンプレートが公開されています。Shopify ではこのデザインテンプレートのことを「テーマ」と呼んでいます。デザインのカスタマイズや自作もできます。多くの場合はイメージに近いデザインを購入し、ショップに合わせて修正していく流れで問題ないかと思います。

テーマは複数の部品から構成されています。この部品ごとにテンプレートが用意されています。テンプレートごとにカスタマイズできる要素があらかじめ決まっているため、その範囲での変更で済む場合は HTML や CSS などの知識がなくとも画面上で変更できます。より複雑な変更をしたい場合はテンプレート自体を修正します。 Liquid という Shopify が利用しているテンプレート言語を利用して修正します。このあたりは今後の記事で詳細を記載していく予定です。

また、Shopify では EC サイトで利用する為にフリー画像の素材をダウンロードできるサービスもあります。

Shopify Japan 提供資料より引用

堅牢で安心安全なインフラ基盤

インフラ基盤とはサービスが動作しているシステム環境のことです。Shopify は SaaS なのでセキュリティリスクへの迅速な対応、セールに伴うトラフィック急増への対応、PCIDSS などをShopify がまとめて面倒を見てくれます。EC 事業者はシステムの非機能ではなく、ビジネスの機能に開発リソースを注力出来ます。

Shopify が苦手なこと

Shopify はカナダ発ということもあり、日本へのローカライズ対応がまだ完全には進んでいません。管理画面が日本語で利用できるようになったのは 2017年からで、基本的には日本語化されてはいますが、メッセージの中の一部の単語が英語のままだったりします。しかし、機能のアップデートが頻繁にあり次に見たときには日本語に修正されているということもよくあり、日本語化は時間の問題かと思います。

英語圏にない概念、例えば商品のフリガナはありません。フリガナが必要な場合は商品名にいれて運用するなど運用面でカバーする必要があります。大手 EC サイトでも商品名に色やサイズなど様々な情報が入っていることの方が多いのでさほど違和感無く対応出来るかと思います。

機能面では基本的な機能は網羅されていますが、それぞれの機能で不足を感じる場合は「アプリ」を導入することで解決する場合もありますのでご検討ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。エンジニア界隈では EC 業界の WordPress と言われている Shopify
今後も NRI デジタルでは Shopify の開発ノウハウをテックブログで公開していきますのでお楽しみに!

<本記事に関するお問い合わせ>
NRIデジタル株式会社 担当 吉田・倉澤・萩村 and Developers marketing-analytics-team@nri-digital.jp

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