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中島 広志

なかしま・ひろし
2014年に新卒で野村総合研究所(NRI)に入社し、2020年からNRIデジタルへ。これまで大手通信事業向けのさまざまなシステム開発に、アプリケーションエンジニアやシステムアーキテクトとして従事した。現在は、同事業者向けのコールセンターのフロントシステムの開発を進めている。社内のイノベーション活動のけん引役としても活躍。
 


社会の多様な領域に関わる会社で
自分にとっての楽しさを見つける

「ものづくり」を通じて社会をより良くしたいと、情報システムの世界に入った。以来、大手通信事業のお客さまの、さまざまなシステム開発に従事している。自身の興味から、秘密計算技術の調査・研究にも取り組む。いつか、この技術を生かしたサービスを実現したい。

ハイレベルな非機能要件を満たしているからこそ

中島は入社以来、大手通信事業者のお客さまを支える、さまざまなシステムに関わってきました。最初はアプリケーションエンジニアとしてID・決済サービスのアプリケーションを開発し、次にシステムアーキテクトとして社内独自のミドルウェア開発とエンハンスを担当。現在は、お客さまのコールセンターを支えるフロントシステムの開発を進めています。
「もともとこのシステムは直近まで他社ベンダーが担当していました。それを私たちが提案し、お客さまが受け入れてくださった。現在、私はこのプロジェクトの共通部品開発やCI/CDパイプライン構築を担うチームのリーダーとして、システムの初期構築に取り組んでいます」

社会のインフラである通信キャリアのシステムには、「落ちてはいけない」などの高度な非機能要件が求められています。長らく通信事業者のシステムに携わってきた中島には、キャリアグレードと呼ばれるハイレベルな非機能要件・品質基準を満たす姿勢や方法論が、おのずと身に付いていました。「だから新しい案件についてお客さまが求めるものを、私たちには考える素地があった、その点も評価をいただき、提案を受け入れていただけたのではないか」と中島は考えています。

業務の合間に、秘密計算技術の調査と研究

「何か新しいことを生み出す活動に面白さを感じる」と中島は話します。これまで、多忙な業務の中にあっても、新しい技術やサービスを考え、興味を持った活動に取り組んできました。その一つが2019年から始めた、秘密計算技術に関する調査・研究活動です。
「この技術の面白さを知って、何に活用できるかを検討しています。たまたま上司と雑談したのがきっかけで始めました。NRIグループにも秘密計算技術に関わってきた人がいることがわかり、今ではNRIデジタルの枠を超えて活動しています」

秘密計算技術は、データを秘匿化した状態のまま分析する技術のこと。活用できれば、例えば、個々の企業が持つ機密情報を、他者に元データを知られることなく業界で共有・分析することで、技術開発や業務改善のスピードアップを期待できます。データ流出を危惧せず、これまで以上にデータを社会で生かす可能性が広がります。
「いずれは新しいサービスや事業に活用したいと思います。例えば、NRIデジタルにはデータ分析を得意とするチームがいます。秘密計算技術を使ったデータ分析のプラットフォームを用意できれば、データ分析の効率化につながるでしょう。また、私たちはこの数年、国立研究開発法人産業技術総合研究所の秘密計算技術分野の専門家の方々とも、定期的に情報交換をしています。秘密計算技術を活用した、国としてのプロジェクト化にもお役に立てたらと思っています」

より良い社会にしていく、広義のものづくり

大学時代は機械工学を専攻し、ものをつくる仕事に憧れた中島は「当初はメーカーへの就職を考えていた」と言います。しかしメーカーを訪問するうち、リアルな物体のものづくりより、社会によりよい影響を及ぼす仕組みづくりに興味を持つようになりました。
「それで、唯一受けたITの会社に入り、今に至っています。これまでを振り返れば、社会のインフラとなる通信事業者の仕組みを通じて、さまざまな領域に関わりました。業界を問わずに活用できる秘密計算技術の調査・研究にも取り組んでいる。若い頃にやりたいとイメージしたことはできていると満足しています」

どんなことにも、面白さを見つける

では将来について、目指すことはあるのでしょうか。中島からは謙虚な答えが戻ります。
「NRIデジタルで今の私があるのは、会社の諸先輩方が仕事をつくり大きくしてきたおかげだと思っています。だから今度は私が新しい事業やサービスを生み出し、仕事を大きくしたい。そんな役割をいつか担えたら嬉しいです」
子育てに励む2児の父としては、もう少し社会的な視点でとらえています。
「日々の生活でさまざまな課題を感じています。その解決に向けて、生活者に寄り添うサービスをつくれたらと思います」

最後に、NRIデジタルに興味を持つ若い人たちへ、中島は次のようにアドバイスします。
「この会社は、社会のさまざまな領域に関わって仕事をしています。自分にとって未知の分野でも、『やってみる?』と声をかけられたら興味を持って取り組める人、自分にとっての面白さを見つけられる人は、楽しんで仕事できると思います」