株式会社野村総合研究所
NRIデジタル株式会社
株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長 兼 社長:此本 臣吾、以下「NRI」)とNRIデジタル株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:雨宮 正和)は、AIの先端アルゴリズムとクラウドテクノロジーを組み合わせたソフトウェア部品群「DiPcore(ディップコア)」シリーズから新たに、企業の手書きなどの伝票処理業務を効率化する「DiPcore AI-OCR」サービス(以下「本サービス」)の一般向け提供を、2023年1月に開始しました。
■ 本サービスの概要と特長
本サービスの概要(図1)と特長は、以下のとおりです。
1.AIによる文字記載位置の自動検出
従来の技術では文字記載位置の設定に時間がかかり、また読み取り時の紙の傾き等のズレに対応ができない問題がありました。本サービスは、文字記載位置の特定にAIのアルゴリズムを使用することで、位置設定にかかる負担を大幅に軽減し、位置ズレや傾き、二行書き等の補正処理を自動化しています。
2.極めて精度の高い手書き文字認識
従来の技術では、多くの手書き文字を学習させることで精度を上げる仕組みのため、学習データ量が精度の限界となっていました。本サービスは学習データそのものをAIに自動生成させることで、読取り精度を飛躍的に向上させました。その結果、導入事例では非常に高い項目読取り精度を達成しています。
3.基幹システムとの柔軟な連携
読取り結果をリアルタイムに連携できるだけでなく、基幹システムのマスターデータと連携を取りながら読取りの精度を高めることが可能で、高い精度を求められる業務に対応できるシステム構成としています。