エムイーシーテクノ社主催 熱交換器の傷検知コンペティションでNRIデジタル社員のチームが2位に入賞
2022年8月、「エムイーシーテクノ株式会社 熱交換器の傷検知コンペティション」で、NRIデジタル社員有志によるチームが、参加135チーム中の2位に入賞しました。
本コンペティションは、化学プラント建設や設備保全・検査を専門とするエムイーシーテクノ株式会社(以下MECT)主催で、2022年6月22日から8月24日までの期間、コンペティションプラットフォーム「Nishika」上で開催されました。MECTでは、熱交換器の伝熱管に対して渦電流探傷試験※による傷点検を実施していますが、傷点検は熟練の専門家でなければ難しいことから、業務効率化が課題となっています。その課題を機械学習で解決するべく、本コンペティションは、傷判定結果を含む渦電流探傷試験のスペクトルデータを学習データとして用いて、機械学習による傷判定を競うという内容で開催されました。
※渦電流探傷試験:コイルに電流を流した磁束を導体に作用させることで発生した渦電流が、傷等により乱れることを利用して、傷を検知する試験方法
今回チームを結成して参加したのは、データサイエンスを専門とするNRIデジタル社員5名(河合直浩、河島宏樹、奥山陽平、菅貴博、根市和旗)です。機械学習手法としてDNN(ディープラーニング)を用いたことや、傷を含んだ電流データの時系列相関を特徴量化できたことがスコア向上につながり、2位入賞となりました。解法について、コンペティション主催者から「上位入賞チームではGBDT(勾配ブースティング決定木)を使う参加者が多かったところ、DNNを使ったアプローチを取り入れているのが興味深い」との評価を得ました。
関連リンク
- 「エムイーシーテクノ株式会社 熱交換器の傷検知コンペティション」の詳細はこちら
(https://www.nishika.com/competitions/29/summary) - 「特許庁 AI×商標:イメージサーチコンペティションでNRIデジタル社員のチームが 3位に入賞」の詳細はこちら
(https://www.nri-digital.jp/news/20220407-9774/)