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菅 貴博

かん・たかひろ
大学で数理最適化を専門に学び、2019 年にNRIへ入社してデータサイエンティストとしてのキャリアをスタート。2021年からはNRIデジタルにて、物流業や建設業の大手企業向け経路最適化による業務効率化に取り組んでいる。2022年4月にNRIデジタルのインターン制度の立ち上げに関わり、「DSコース」の企画・運営を担当。

データサイエンスを活用した社会実装を目指す

データサイエンスを社会に役立てる取り組みを、一貫して続けている。時にはヘルメットをかぶってお客さまの現場に飛び込むことも。担当するNRIデジタルのインターンシップ・プログラム「DXエキスパートコース」の「DS(データサイエンス)コース」では、データサイエンティストとしてのリアルな仕事体験の提供にこだわった。データサイエンスを活用した社会の実装を目指している。
 


数理最適化を通じて、物流課題に取り組む

ここ数年、菅はデータサイエンティストとして大手物流企業のトラック配送ルート最適化に取り組んでいます。2024年問題を抱える物流業界において、業務効率化は喫緊の課題です。この解決策の一つとなるのが、トラックの効率的なルート作成です。
「どのトラックをどんな経路で走らせるか、AIのコア技術である数理最適化を用いて計算したルートを提示します」
オフィスでアルゴリズムを開発するだけでなく、時にはヘルメットをかぶってお客さまの現場にも入ります。実際の課題や現場の制約条件を把握し「本当に使えるソリューションをつくりたい」と菅は言います。
「お客さまが納得感を持って、アルゴリズムで組み変わった配車計画を実際に活用いただいた際は、データサイエンティスト冥利に尽きると感じました。最近では、建設業のお客さま向けに、ダンプと積荷を組み合わせた経路最適化にも取り組んでいます」

データを実社会の課題解決に活かせる人材になりたい

学生時代からデータサイエンティストを目指していた菅は、大学でデータサイエンスに関わる学問分野を学びました。データから最適な意思決定を促す、数理最適化もその一つです。
「今後あらゆる業界において、取得できるデータ量は増え続け、データを有効活用したいという要望は尽きないだろうと考えました。そこで、データを実社会の課題解決に活かせる人材になりたいと思い、今の会社を選んで現在に至っています」

業務のかたわら、菅は2022年4月に、NRIデジタルのインターンシップの立ち上げに携わります。データサイエンスの最前線を学生に体験してもらう「DSコース」を担当し、内容もゼロから組み立てていきました。
「DX人材の育成にも興味があり、それを知ったマネジャーから『やってみないか』と声をかけられて関わりました。また、私自身も学生時代にNRIのインターンシップに参加したことがあります。そのときの印象がとても良かったので、今度は私が、やる気のある学生たちを、データサイエンスの世界に引っ張りたいと思いました」

現場のリアルを体験してほしい

「DSコース」の企画にあたり、菅はNRIデジタルのデータサイエンスグループが実際に現場で取り組む内容に近づけようと考えました。
「そこで、体験してもらうテーマを二つ決めました。一つはアルゴリズムを開発するモデリング。もう一つが顧客企業の課題発見と解決策の提案です。この二つを重視して、カリキュラムを固めました」

2022年に初めて実施した「DSコース」には多数の応募がありました。インターンに参加した学生の技術レベルは高く、「尖った専門性を持つ学生が多かった」と菅は振り返ります。
「デジタルネイティブらしい新しいアイデアを出してくれた学生もいました。例えば、トラックの経路最適化に取り組んでいるときに、ドローンを飛ばすとか、Uber Eatsを連想させる発案がありました。今後の案件の可能性を広げる、意味あるアイデアだと思います」

自分ごととして課題解決に取り組む人を歓迎

インターンシップを通じて、実際にデータサイエンティストとして働くとはどんなことかを学生に理解してもらいたい、というのが菅の想いです。
「私自身もデータサイエンティストになりたくて会社に入りましたが、仕事の現場でギャップを感じることもありました。実際の仕事は、お客さまの現場レベルでの課題ヒアリングや、データ整形・加工などの地味な作業も多いです。しかし、この積み重ねこそが、お客さまへ価値を提供するために重要だと考えています。そのため『DSコース』の内容も実際の業務に近い形にしています」

昨今、データサイエンスの重要性は益々高まっていますが、実際の現場で運用するには、いまだハードルが高いと菅は感じています。
「だからこそ、お客さまと寄り添いながら、データサイエンスを活用した社会の実装を目指したいと思っています。私たちと一緒に、自分ごととして世の中の課題を考え、データサイエンスを駆使して解決に取り組みたいという人と働けたら嬉しいです」
 


DXエキスパートコース

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