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滝口 広樹

たきぐち・ひろき
(一財)電力中央研究所の原子力部門において、3.11の事故事象の解明や安全設計を担当(博士号を取得)。その後、デロイト トーマツ コンサルティングに転職し、再生可能エネルギーの参入支援や福島の廃炉支援に従事した。2021年7月にNRIデジタルに参画し、データサイエンティストとしてのキャリアを積んでいる。

電力業界から新しい領域へ。「自己成長が止まらない」日々を実感

仕事で関わる業界の幅を広げ、業務知見やITスキルも高めたい。そのために電力業界からNRIデジタルに転職した。専門は原子力分野でハードウェア畑出身という、異色のキャリアを持つデータサイエンティスト。現在、大手コンビニエンスストアにおける発注業務の自動化プロジェクトを推進している。
 


NRIデジタルでキャリアの第3ステージをスタート

滝口のこれまでのキャリアは、3つのステージで区別できます。社会人最初のステージは、電力会社の原子力研究部門。ここでは研究者として、福島第一原子力発電所の事故の事象解明や再稼働のための安全設計に力を注ぎました。2ndステージはコンサルティング会社への転職から始まります。業務改革コンサルタントとして、電力会社や他業界企業からの再生可能エネルギーの参入支援、カーボンニュートラルや廃炉などの事業に関わりました。そして3rdステージがNRIデジタルです。
最初の転職では「電力業界の将来を見据えて、原子力だけでなく広くエネルギー分野に関わることで電力業界を支えたかった」と滝口は言います。ではNRIデジタルに移ったのはなぜだったのでしょうか。電力業界から他業界に踏み出す、大きな転換です。
「業界知見とスキルの幅を、電力業界だけでなく他業界へも広げたかったのです。特に、自分のこれまでの専門やキャリアで培った技術・スキルだけでなく、システム開発やコーディングなどのITスキルを高めたいと思いました」
インフラを主体とした顧客のDXプロジェクトや製造ラインのIoT化支援に携わるなかで、こうした気持ちが強まったと滝口は振り返ります。
「自分のキャリアを成長させるためにも、幅広い業界や業務に関する知見が必要だと考えるようになりました。その思いが実現できて、さまざまなスキルやキャリアを持つ人々と共に刺激し合える環境として、NRIデジタルが最適だと思ったのです」

ポジティブかつ新鮮な出会いと学びに溢れている

NRIデジタルに入ってから、滝口はデータサイエンティストとして二つの事業に関わります。一つは、大手コンビニエンスストアのAI発注システムの開発です。お客さまのニーズや課題をヒアリングし、データ分析やモデル改善を通じてシステムの改善に日々努めます。もう一つは、NRIデジタルでのIP開発です。将来的なニーズを先回りして予測し仮説を立て、お客さまと自社とで価値共創しながらゼロから企画してソリューションを開発します。
実務を経験していく中で、NRIデジタルは自身が求める環境として期待どおりだったと滝口は言います。
「多種多様なスキルを持つメンバーが在籍していて、日々ポジティブな出会いと学びに溢れています。また、上下関係のハードルが低く、誰にでも相談できる風通しの良い職場で働くことができています」
仕事の面でも日々「自己成長が止まらない」ことを実感すると言います。
「例えば今の仕事では、アジャイル型からウォーターフォール型のシステム開発、さらにお客さまのニーズを先行的に分析してR&Dを実施するIP構築の活動まで、幅広く経験できます。各業務で使うスキルも変わるため、自分で都度必要な技術をキャッチアップせざるを得ない。それが働きがいにつながっています」

研究者として鍛えてきた企画提案力を活かす

データサイエンティストとして3rdステージのキャリアを歩み出した、滝口は順調に進んでいるようです。日々の仕事では「例えば、地域により気候、客層などが異なるコンビニエンスストアの各店舗から、さまざまなご意見や実績データが得られます。これらのデータを分析しながら、システムの改善に繋げるにはどう改良するのがベストかなどを考えるのがとても楽しく働きがいがあります」と滝口は話します。しかし、全く異なる業界・分野から移ってきたことで、業務面やスキル面での困難はなかったのでしょうか。
「データサイエンティストに必要なスキルは二つあると思っています。一つは、言語の文法を習得して、所望のコーディングができること。このスキルは外国語と同じ感覚であり、今は独学で習得可能なほどに教材が世の中に揃っているので、やる気次第で習得できます。もう一つは、データ分析から課題を抽出していかにお客さまに改善案や解決策を提案するかといった、分析力や論理的思考能力。どちらもとても大切ですが、後者は私が今まで研究者として培ってきた能力をそのまま活かせています」
滝口が関わった原子力分野の研究では、新しく研究課題を企画したり、アウトプットから逆算してプロセスのフローを考えたり、必要なハードやソフトを自分たちで一から設計したりと、なんでも必要なものに対してゼロから立ち上げ、創ることで企画力や提案力が日々鍛えられたと言います。
「こうした経験も、データサイエンティストの仕事に必要だと思っています」

野村総合研究所(NRI)グループの多様な専門家と交流

滝口は「データサイエンスとコンサルティングの両方のスキルを、バランスよく磨いて、さまざまな業界のお客さまの課題解決を導く第一人者になりたい」と願っています。
「そのために、世の中の変動に常にアンテナを張りながら、都度必要な課題設定を企画できるスキルも磨いていきたい。NRIデジタルには多様なキャリア・知見を持つ仲間がいますから、互いに学び、吸収し合えたらと思っています」
スキルマップを拡げる活動の一環として、滝口は二つの活動に参加しています。一つが、データサイエンティストが集うコンペティションに参加することでスキルを磨くNRIグループ内の「Kaggle(カグル)部」。もう一つが、お客さまと新しい社会価値を共創するNRIデジタル内の活動です。
「前者の活動は個人のスキルアップだけに留まることなく、コンペに入賞することで、主催企業様との対談などを通じて自社のプレゼンスを向上させることも目的としています。後者の活動は、日常のプロジェクトで関わることのない社内の人たちとの交流が目的です。社内には、システム開発の専門家、コンサルティングの専門家、物流や小売分野など各業界の専門家などが多く在籍しています。多様な人たちと交流することで、自分のスキル、知見、業務の幅を広げながら、お客様を先導できる新規ビジネスをどんどん提案できたらと思っています」
 

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