一柳 有沙
いちやなぎ・ありさ
2016年にNRI入社。業務アプリの開発に携わる。この間にクラウド基盤への関心が高まり、基盤の仕事をするために、社内公募制度を利用して2023年6月にNRIデジタルへ異動。現在、二つのプロジェクトに携わりながらインフラエンジニアとしての研鑽を積んでいる。
アプリにも基盤にも通じた
ブリッジする存在へ
アプリケーションエンジニアとしてのキャリアを積み、2023年にNRIデジタルへ。目指すのは「アプリにも詳しいインフラエンジニア」。高いスキルを持つプロフェッショナルとともに基盤のスキルを高めながら、多様な分野をブリッジする存在になりたい。
基盤のスキルを伸ばしたい
一柳は現在、二つのプロジェクトに関わっています。一つは、流通系企業のためのデータ基盤構築プロジェクト。もう一つは鉄道会社向けのアプリケーション再構築の検討です。
「流通系企業のプロジェクトでは、自身としては初めてGoogle Cloudサービスを使って開発しています。私のこれまでの仕事経験も活かしつつ、手探りしながら構築を進めています」
一方、後者のプロジェクトは「自分にとって大きなチャレンジ」と言います。
「一般ユーザー向けアプリの刷新のために、サービス内容を一から検討しなおすコンサルティングのような仕事をしています。こうした関わり方は、NRIデジタルだからこそできることだと思います」
一柳にはもともと「基盤スキルを伸ばしたい」という想いが強くありました。NRIデジタルに入ってさまざまな仕事を経験し、その想いが実現しています。
社内公募制度を利用してNRIデジタルへ
新卒でNRIに入社して以来、一柳は顧客の業務アプリの開発に携わってきました。自分の部署近くにインフラエンジニアのチームがいたことで、クラウド基盤の世界に興味を持つようになります。
「アプリを開発する者として、業務にもつながるAWSの勉強も始めたところでした。やがてインフラ目線で、もっといろいろなサービスを触りたくなって……。アプリも面白かったのですが、クラウドサービスは、1年前にはできなかったことが実現したり、セキュリティレベルがぐっと上がったりと、激しくアップデートします。それで、もっと勉強したい、触りたい、自分でも使ってみたいと思うようになりました」
アプリケーションエンジニアには、お客さまの業務に詳しく特化していくキャリアパスもあるけれど、アプリに加えて基盤も理解し、自分の幅を広げるのもよいのでは、と一柳は考え始めます。
「それで社内公募制度を利用してNRIデジタルに異動し、現在の仕事をしています」
異能がかけ合わさる環境
NRIデジタルに入った一柳にとって、期待どおりだったことは二つ。その一つはもちろん基盤スキルを伸ばせる環境です。多様なお客さまに向けて基盤の要件定義・設計をする機会や、マルチクラウドでの開発経験を得ています。
「基盤のスキルアップを図るには、いろいろな手段があると思います。例えば自分で実際に手を動かして構築するスキルもあれば、基盤のモダナイズ、今ある最新の構成・サービスを学ぶ、最新の技術を知る、というものもあるでしょう。私が関わる仕事は、さまざまな意味で基盤のスキルアップにつながっています」
もう一つは「異能のかけ合わせ」を日々感じる点です。
「例えば、流通系企業のプロジェクトでは、アプリケーションデベロッパーやデータサイエンティストをはじめとする、さまざまな分野で高いスキルを持つプロフェッショナルたちと仕事を進めます。鉄道会社のプロジェクトでは、普段は関わることのない、業務経験が豊富な人たちと話をします」
キャッチアップには苦労するけれど、とても刺激的な毎日。「こうした多様な機会に恵まれていることが本当にありがたい」と一柳は感じています。
互いを補い合う関係
将来的には「アプリにも詳しいインフラエンジニア」になりたい、と一柳は考えています。自分一人でできることには限りがある、それぞれのプロフェッショナルが関わる領域を少し広げて、互いを補い合える関係でいられたら、という想いが根底にあります。
「例えば、私の周囲には現在、基盤技術を専門とする方々が多くおり、その中にあって自分が持つアプリやマネジメントのスキルを活かすことで、お客さまのお役に立てたらと思うのです」
異動前の部署で、隣にいたインフラエンジニアのチームはアプリにも理解が深く、何度も助けてもらうことがありました。その経験から一柳は「補い合う関係」を大切に考えるようになりました。
「NRIデジタルでは、さまざまなバックグラウンドやスキルセットを持つ人が多く、互いの領域にもブリッジしています。例えば、インフラエンジニアの基盤の細かい話だったり、機械学習エンジニアのささいな指摘だったりを、分業特化で完結させず、プロジェクトに関わるメンバーを巻き込んで話が進みます。ですから私も、専門分野以外もなるべく理解したいと思っています」
こうした環境で、情報のシャワーを進んで浴びながら、新しい技術やトレンドについて話すことを楽しめる人には、この会社は向いている、と一柳は考えています。