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湯川 勇太

ゆかわ・ゆうた
2008年に大手SIerに新卒入社し、家電量販店の大規模システムの開発に携わる。2018年に野村総合研究所(NRI)に入り、2022年よりNRIデジタルへ。現在は大手運輸企業のシステムの、技術調査、標準化、障害調査などを担当。大学時代はイスラム思想史を専攻し、文系からエンジニアとしてのキャリアを築いた。2児の父。日中は子どもの顔が見ていたくて、自宅リモートワークが多くなりがち。
 


多くの専門領域を ブリッジする存在へ

アプリケーションエンジニアとしてキャリアをスタートしたが、仕事を続けるうち、基盤を含むさまざまな技術領域に踏み込んでいた。その経験と技術志向のスタンスによって、お客さまシステムで発生した困難な障害に対応できた。いろいろな技術領域をつなぐ懸け橋となって自分の価値を高めていきたい。

技術志向の人間がキャリアを築ける会社へ

前職で湯川は、家電量販店のシステム開発に長く携わっていました。よいお客さまに恵まれていたものの、担当する仕事に事業としての可能性を見出せなくなり、「自分の技術やスキルが頭打ちになる」危機感を抱いて、転職に踏み切ります。
「今の職場に入るきっかけとなったのは、技術にもビジネスにも精通した人がいる、また、私が望むキャリアパスを描ける、と思えたからです」

もともとはアプリケーションエンジニアだった湯川ですが、家電量販店であるお客さまのシステムに対応するうち、基盤も含めたさまざまな技術を習得していました。なるべく技術に軸足を置いて、お客さまのシステム開発に携わっていたいと湯川は考えていたものの、多くのシステム会社では、年次を重ねた人材に、人をマネジメントするPMの役割を期待します。
「ところがこの会社には、そうではない選択肢がありました。私のような技術志向の人間でもフィットできるというのは、嬉しい驚きでした」

究明が困難な障害対応

新しい職場で湯川が担当したのは、大手運輸業のお客さまのシステムでした。そこで湯川の強みが発揮される出来事が起きます。数年前にお客さまのシステムに複雑な障害が発生しました。
「アプリ、インフラにまたがる障害で、複数の要因が絡んでいました。いくつもの障害が重なったことで、障害の一つに通常とるべき対策を行うと、別の不具合を呼び、さらに新たな障害が生まれる。もう、何と何が結びついてこの状況に陥っているのかわからず、現場は大騒ぎになりました」
これら障害の原因分析と報告を行ったのが、湯川でした。絡まった糸をほぐすように、一つひとつの原因を究明し、奇妙な動きが起きる部分はその再現を行って、お客さまの納得を得ていきました。このときの対応で湯川は高く評価されます。さらに、湯川が高度なトラブルに対応できたことがきっかけとなり、アプリとインフラの双方を検討する技術ガバナンスチームが、お客さまと共同で組織されました。
「なかなか理解してもらうのが難しい、標準化や技術的な観点でのガバナンスの重要性をお客さまに認識していただけたのはありがたかった。私は現在、このチームで活動しています」

関連領域まで視野を広げるクセ

複雑な障害に、なぜ湯川は対応できたのでしょうか。「前職での経験だと思う」と湯川は話します。
「以前は限られた人数で、それなりの規模の家電量販店のシステムに対応していました。もともと私はアプリケーションエンジニアですが、インフラにも障害は起きるので、その部分にも対応していました。自分の担当だけでなく、周辺の関連領域まで視野を広げるクセがついていたのでしょう」
大規模なシステムになればなるほど、役割を定めて分業することは大切です。しかし、トラブル発生時に「自分はここまで」と領域の線を引かれると、対処が難しくなります。湯川は「自分は隙間のようなエリアにいて、たまたまカバーできたのでは」と振り返ります。

DXの時代には、さまざまな要素や分野が、より複雑に絡むことになるでしょう。こうした周辺領域をつなぐブリッジのような存在が、これから必要になりそうです。「確かに求められるとは思う」と湯川は言います。
「ただ現実的には、各分野の専門領域に絞って仕事をしたい方もいるでしょう。私は、各専門領域の間に落ちてくるものを拾ってフォローすることで、お役に立ちたい。それで自分の価値を高めていけたらと思っています」

NRIデジタルで活躍する人たちの傾向

いろいろな領域に踏み込んで仕事をしてきた湯川は、今のところ「特に専門特化したい分野はない」と語ります。
「逆に、良くも悪くも何でも学びたいし、取り組んでいます。勉強会も自分で開催したり、参加したりしています。最近は、データベースに関して、トラブルが起きたときに対処できる人が少ないと実感したので、その分野の勉強会をよく行っています」
多様な専門やバックグラウンドを持つ人が多く集まるNRIデジタルでは、勉強会が盛んに開かれています。「基本的に何かの勉強をし続けている人は多い」と湯川は言います。
「上司から言われたからやっているというより、単純な興味から取り組んでいるタイプが多い印象です」
何かを学んだら、それをすぐ仕事に活かしたいと思うのは人情でしょう。
「でも、自分のやりたいことがすぐできるとは限りません。しばらくは目の前の仕事に取り組みつつ、やりたいことへの情熱は持ち続ける。数年の間、与えられた仕事に取り組んだあと、自分が目指した分野で力を発揮している人もいます。そんな柔軟性のある人が、NRIデジタルでは活躍しているように思います」