椙山 裕介
すぎやま・ゆうすけ
2009年にNRIに入社し、コンサルティング事業本部で主に製造業のお客さまの事業戦略やマーケティング戦略の立案・実行を支援。2016年のNRIデジタル設立時に同社に出向し、製造業におけるBtoBのデジタルマーケティングの企画・実行に関わる。DMG森精機と野村総合研究所(NRI)の合弁会社テクニウムの立上げに参画。2018年の設立と同時に同社に出向し、新規サービス・事業の企画立案・運営に関わった。
出向先で経験する運営主体者の視点。
業界にインパクトを残したい
事業会社にNRIデジタルから出向した経験がある椙山。自身が意思決定を行い、主体となってビジネスを動かす経験もしている。業界や世の中の役に立ち、インパクトがある事業やサービスを完成させたいと思っている。
テクニウムでサービス企画と運営に携わる
日本を代表する工作機械メーカー・DMG森精機とNRIによる合弁会社テクニウムが、2018年1月に設立されました。同社は、工作機械を購入したお客さまの、機械納入後の困り事に役立つさまざまなサービスを提供しています。テクニウムに出向した椙山は、新たなサービスづくりとその運用に関わっています。
「製造業はモノを売って終わりでなく、売った後もお客さまと繋がり続け、お客さまの課題や、業務に潜在する困りごとに対するソリューションサービスを提供する存在へとシフトしています。テクニウムでは、工作機械が納入された後の、生産業務、延いてはお客さまの事業に関わる課題解決のサービスを、デジタルを使った新しい体験にして提供しています。私はテクニウムが提供するサービスの企画・立上げに関わり、現在はサービスの運営・拡張と、ビジネスの企画に携わっています」
運営主体としての視点・感情が備わった
コンサルタントとして長らく製造業の事業戦略やマーケティング戦略を支援してきた椙山にとって、テクニウムへの出向は、現場の視点が広がる契機となりました。椙山は「運営する側やその関係者の視点や感情がわかるようになった」ことが大きいと話します。
「お客さまを支援する立場から、自身が意思決定する主体者になったわけです。お客さまのサービスを企画して実現する、その支援はコンサル業務でも行いますが、今はそのサービスの企画・立上げに加えて、運営・改善も自分たちが行います。現場で様々な問題も発生する中で、体制・業務・ルールをつくり、小さな問題解決から大きな問題発見や解決策の具体化まで実行することで、現場理解の範囲や解像度・視野・責任感がどんどん広がります」
新しいサービスや仕組みをつくるためは、現行業務に関わっている、社内外の関係者・組織の協力も欠かせません。
「自身も主体者としてフロントに立ち、さまざまな利害関係のある人たちを巻き込んで、物事を動かすよう心がけています」
覚悟を持ったスタンスでお客さまと一体となって働く
出向先では様々な判断をするシーンが多くあります。「二つの選択肢とそれぞれのメリット・デメリットを明らかにしました、決めるのはお客さまです、という関わり方ではなく、デメリットやリスクも取りつつ、選択を正解にする、という気持ちと覚悟でスタンスをとり、判断をする。お客さまと一体となって働くとはこういうことだと思いますし、NRIデジタルには、こうした経験を積む機会があると思います」
だから、もし出向する機会があるなら飛び込んだほうがよいと椙山は言います。
社会にインパクトを残したい
「今も既に関わらせてもらっていますが、創るサービスが世の中や業界に必要とされ、よりよくなるインパクトを残したいと思っています」
「製造業では、従来はメーカーが直接的には関わっていなかった、お客さまの事業における課題・困りごとが多数あります。昨今のデジタル技術の発展は、お客さまとの直接的かつ継続的なコミュニケーション、理解を実現しやすくしています。そして、これによってメーカーがお客さまのより幅広い事業課題を新しいサービスで解決し、それを事業として継続するチャンスもますます増えています」
社会に必要とされる存在で、困っている人がハッピーになれる。そんなサービス・事業を完成させることに椙山は意欲を感じています。その追求ができるNRIデジタルは、椙山にとって働きがいのある環境です。